◆小数◆
学年:小学校4年生(平成元年指導要領では3年生)
教科:算数
制作:桜村立(現つくば市)竹園東小学校 永田孝男、森田充、片岡和子、谷田部健、稲葉保子、高野陽子
コンピュータの利用目的:個人差に対応した小数の抽象化の援助
コースの特徴:量や長さを表す具体的な少数から、数としての少数へ抽象化していく過程を、個人差に対応した指導ができ、少数の概念や原理を理解させる。
1. はじめに
- 一般に3年生では、分数、小数につまずきが多く見られる傾向があるようだ。それは、分数、小数が生活の中で使われることが少なく、理解するにも困難なためだけでなく、計算技能を習熟させるために、計算の練習だけに力を入れ、数の概念や原理に関する指導がおろそかになっているためではなかろうか。
基盤となる、数の概念や原理に関する基礎基本の内容をしっかりと理解させることが、この問題の解決策となるだろう。
しかし、小数を数として抽象化する過程において、その抽象化の段階には、大きな個人差があり、一斉授業においては、対処することが困難である。
そこで本算数研究グループでは、小数の抽象化の段階に生じる個人差に対応した学習を援助し、小数の概念や原理の理解を効果的にするために、CAIを利用しようと考えた。
2. 実態調査と考察
3. コース設計の基本方針と特徴
4. コース概要
5. おわりに
具体から抽象への過程を大切にし、思考の援助をすることを目的としたが、与えた問題は抽象化がどの程度できているかどうかを的確に判断できる問題であるか、また、ひとりひとりの抽象化への段階にあった適切な治療指導であるか、という点で、完全とはいえない。これからの点については、コースを実施し、その結果を分析し、グループ全員で研究を深め、コースを改善していきたい。
◆ 教育目標
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応答カテゴリー
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フローチャート