2. 実態調査と考察


 5月に4年生151人を対象に、誤りの傾向を調査した。その結果の中から、誤りの多かった問題を下に示す。(平成元年学習指導要領施行時)

【考察】

 誤答例から見ると、0と0.1の大きさの判別や、単位小数をもとに小数を考えることができていないようである。
 つまり、小数の意味やしくみが理解できていないのである。しかし、これらの児童も、計算での正答率は高い。このように意味やしくみを知らずに機械的に計算していると、学習内容が進むにつれて、つまずきが増えてくると予想される。
 よって、小数の意味やしくみの指導に、重点的に力を入れなければならないといえる。