◆立体の体積◆

学年:小学校6年生
教科:算数

※平成11年度学習指導要領より、立方体・直方体以外の立体は扱わなくなりました。
本コースウエアは、それ以外の立体も扱います。


1. コース名: 「立体の体積」小学校6年・算数

2. コースウェアの内容

 立体の体積の求め方を学習した児童に対して実施する。本コースウェアには、体積の公式を正しく使えない、底面積を、求められない、立体の高さを読み取れない等、体積を求められない児童のつまずきに応じた治療を用意してある。本コースウェアで学習することにより、どの児童も、立体の見取り図を見れば、その体積を求めることができるようになる。また発展問題として、立体の描写の文章を読んだだけでその体積求める問題、底面が水平になっていない立体の体積を求める問題、立体を2つの部分に分けてそれぞれの体積を求める問題等を用意した。上位の児童も、自分の学習を精一杯進めることができる。
 なお、本コースウェアで扱う立体は、四角柱、三角柱、五角柱、六角柱、円柱、三角すい、四角すい、円すいであり、すべて直角柱、直円柱、正角すい、直円すいとする。また、コースの前半ではいたずらに難しい計算はさけ、児童の負担を軽くしている。

3. 全員に対する達成目標(保証される学習効果)
4. 発展目標
5. コースウェアに設定した目標A・B

A1. 三角柱、四角柱など、角柱の体積を求めることができる。
A2. 円柱の体積を求めることができる。
A3. 三角すい、四角すいの体積を求めることができる。
A4. 円すいの体積を求めることができる。
B1. 立体の見取り図が与えられ、底面積・高さが明記してある場合。
B2. 立体の見取り図が与えられ、底面積を求めるための情報・高さが明記してある場合。
B3. 立体の見取り図が与えられ、底面積・高さ・無意味な情報の書いてある場合。
B4. 立体の見取り図が与えられ、底面積を求めるための情報・高さ・無意味な情報の書いてある場合。

6. コースウェアに設定した応答カテゴリー

1. 角柱の体積で、底面積を求めない。または、底面積を式に入れない。
2. 角柱、円柱の体積で、不必要な辺の長さ等を式に入れる。
3. 角すい、円すいの体積で、÷3をつけない。または、違う数値にする。
4. 角すい、円すいの体積で、不必要な辺の長さを式に入れる。
5. 角すいの体積で、底面積を求めない。または、底面積を式に入れない。
6. 角すい、円すいの体積で、母線の長さなどを立体の高さとする。
7. 分数、=の約束を忘れる等、入力上のミス。
8. 円柱、円すいの体積で、×3.14を正しく使わない、または、円の直径を使う。
9. 公式通りに式を書かず、正答を得る。

7.コースに設定した治療ブロックと治療ブロックにより保証される効果
治療ブロック 子どもの実態 保証される成果 判別の方法
12 体積の概念 直方体の体積の求め方がめちゃくちゃ 立体の体積を単位体積分のいくつ分かで表わすことができる 直方体の体積F2010
13 角柱、円柱の体積の公式 角柱円柱の体積で公式を使えない 角柱や円柱の体積を底面積×高さで求めることができる A1,A2,B1,B3,C1,C2
14 角すい、円すいの体積 角すい円すいの体積で公式を使えない 角すいや円すいの体積を底面積×高さ÷3で求めることができる A3,A4,B1,B3,C3,C4,C5
15 角すい、円すいの高さ 高さを正しく読み取れない 立体の見取り図を見て、高さの場所、長さを読み取れる 高さを問う,A3,A4,B3,B4,C6
16 円の面積 底面積を求められない 円柱、円すいの底面積を求めることができる 底面積を問う,A2,A4,C8

8.コースウェアに用意されていない治療(教師の指導を必要とするもの)
9. コース全体の構造図
10. 力だめし部分の典型的な流れ
11. 準備するもの

○ノート 各自
○筆記用具 各自
○電卓 各自または共同で
○ワークシート 教師が用意(円の面積治療ブロックで使用)

12. 解答のさせ方
13. 角すい・円すいの体積の求め方について

 学習指導要領(平成元年)には、「基本的な角錐、及び円錐の体積の求め方について知ること。(第6学年 B 量と測定 (1)イ)」と記されている。また、文部省の指導書では、角柱や円柱の体積については、その公式を、(角柱や円柱の体積)=(底面積)×(高さ)という形でまとめているが、角すいや円すいの体積の公式については明確に記していない。さらに、6社の教科書での取り扱いについて調べたところ、結果は次の通りであった。


 1の4社は、角すいや円すいの体積の求め方を「公式」としてまとめているが、2、3の2社は「公式」としてまとめていない。本コースウェアでは、整数と小数と分数のまじったかけ算を防ぐため、1の計算方法でなく、2の計算方法を採用した。
14. 電卓の使用について

 本コースウェアは、立体の体積の求め方を学習するコースであり、計算力に関する負担をできるだけ減らすように考慮している。したがって、児童の実態に応じ、電卓を使用させてもかまわない。全員に使用させるか、特定の子にだけ使用させるか、また、全部の問題について使用を許可するか、特定の問題についてだけ使用を許可するかは、担任の判断による。電卓を使用させると、学習に要する時間は短縮できる。
15. コースウェアにおけるSST変数の設定
16. その他のSST変数
17. 戻りフレームの設定
18. 共通フレームの使用目的
19. 参考資料