◆かたちづくり◆
学年:小学校2年生 (平成元年指導要領では1年生)
教科:算数
前単元では、積み木を用いた形づくりや、積み木の面を写し取る活動、及びそれらの形の観察を通して、立体図形と平面図形の基礎的な理解を図って来ている。図形をもうできている形として、静的に見て来ていた。 しかし、本単元では、色板で新しい形を構成することや、図形の一部を移動すること、分割することなどの操作によって、図形を動的なものとして扱っていく。
また、平面図形はこれまでは、辺の内側が面として構成されているものだけを扱ってきたが、へりや直線だけでできている形も同様に図形とみなし、辺・頂点などの図形の要素が意識化されるようにしていく。
子どもたちの形のとらえ方は直線的であり、図形の位置や向きなどの条件によっては図形を認知できなくなることがある。
そこで、具体物を観察し、様々な条件を捨象して形のみに着目できるようにすることや、逆に図形から具体物を想像させることを大事にしていかなければならない。
また、形を構成したり、分解したりする活動を通して、今後の図形学習の基礎となる経験を豊かにしていきたい。
この時、念頭だけで操作してできたつもりの子どもがいるが、念頭操作の上で必ず自身の手で操作させるようにしていきたい。それによって、図形や空間に対する親しみや関心が増し、図形に対する観察力も高まるものと考える。