◆小数の割り算筆算◆

学年:小学校5年生
教科:算数
単元:小数のわりざん 筆算


1. 単元について

 除法については、4学年において、整数の除法のまとめをし、さらに被除法が成り立つこと、わり続けて商が小数になる計算の仕方について学習してきている。
 本単元では、除数が小数の場合でも除法が用いられるように、小数でわる意味と計算の仕方について学習し、除法をいろいろな場面で使えるようにすることが、主なねらいである。これは、6学年における、分数の除法へとさらに発展していく。
 除法が小数の場合の除法の意味を指導する際には、前学年までに学習してきている整数の除法を想起させて、関係をことばの式にまとめたり、数直線を併用した図を利用して、小数の場合でも整数と同じように除法が成り立つことを明らかにしていくようにする。また、小数でわる計算の仕方を指導する際、ただ単にその方法を教えこむのではなく、児童が既習の計算で身についた考え方を引き出したり、具体物に照らし合わせて考えさせるようにする。商の見当をつける習慣も定着させたい。
 児童は、既習の除法の計算技能は、ほぼ定着している。また、5学年での学習で、小数を10倍、100倍した数、1/10、1/100した数を指摘したり、積や商の見当をつけて計算することも身についてきている。問題に対してすぐ立式し、答えようとするが数量の関係をことばの式にまとめたり、図に書き表し意味の理解を深めることは不得意である。また、計算の考えのよりどころとなるわり算の性質をとらえさせ、それを使って課題を解決していくようにさせたい。


2. 単元の目標
3. 指導計画
小単元指導内容時間







○数量が小数のときの単価の求め方、小数でわる意味 1 
○小数でわることの意味(包含除)  1 
◎小数でわる計算方法の考え方と筆算  1 
○小数でわる計算の習熟  1 
○除数に伴う被除数と商の関係と概数  1 
○小数の除法におけるあまりの位取り  1 
○練習  1 





○比較量が基準量の何倍であるかを求める除法意味 1 
○何倍かを表わす数とそれにあたる量から基準量を求める  1 
○学習内容の適用と習熟  1 



○まとめ 1 

4. 児童の実態
到達目標児童の実態
○小数でわる意味が分る・÷小数の立式は困難であろう。数直線とテープ図を併用して、視覚的にとらえさせたい。
○小数でわる計算方法がわかり、ひっ算形式でできる。・小数を10倍、100倍、することの理解は良い。なぜそうするのか、どんな考えから計算できるのかを対応させながら方法の理解をさせたい。除数が2位数の時計算をつまずくことがあるので留意する。
○小数でわる除法のあまりの位取りができる・問題の意味理解を発表したり図に表したりすることが苦手なので、気づかせる機会である。商やあまりの数の意味を考えさせながら進めたい。
○除法を適用して、倍やもとにする量を求めることができる・既習事項を想起し解決していこうとする力をつけさせるよう、検法の場合等の学習と関連づけて指導したい。

5. 本時の指導

6. ワークシート

7. フローチャート