◆アルコールランプの使い方◆

学年:小学校4年生
教科:理科

−基礎的な技能を一人ひとりが確実に身につけるために−
  4 年 理 科  「アルコールランプの使い方」


1. 研究主題について

 本校のテーマ「自己教育力を育てる学習指導」をふまえて、4年生では、意欲的に、自ら実践する態度を目指して「実践的行動を育てるCAI教材の開発とその評価」を研究テーマに設定した。特に、理科を中心に研究をすすめ、実験器具などの基本的操作を見につけるために、サブテーマとして「基礎的な技能を一人ひとりに確実に身につけるために」とし、基礎的、基本的な内容把握の徹底と技能の習熟に重点をおいた。
 理科における実験装置や器具の扱い方は、最初の導入の段階でしっかりと身につけておかねばならない大事な技能である。一斉授業においては、「教師の演示実験だけでは、正確に理解できない。」「一人ひとりの学習状況が把握しにくい。」「グループでの活動の場合、中心となる児童しか操作できない。」など、一人ひとりの能力や技能を育成するには、かなり困難な面が多い。
 そこで、個に応じた学習が展開されるコンピュータを利用して、実験に関する知識を得、更に体験を試みることによって、児童一人ひとりが実験の基本操作を確実に習得できると考えた。
 また、実験の基本操作はもちろん、器具の点検、そのための準備物、操作上のつまずき、注意事項など、一斉授業では1時間内で扱いきれないたくさんの内容を、コンピュータの機能をフルに活用して、分析、整理、配列することによって効率の高い学習がすすめられ、理解がいっそう深まるものと考える。
 これらの視点に立って、4年生では、一人ひとりが基本的な技能を確実に習得できるようなコースウェアの開発と、子供たちが興味や関心をもって学習に取り組み、自ら実践する能力や態度を育てるCAI教材の開発をめざした。

2. 研究の仮説

 コンピュータを利用して、絵や図を効果的に提示したり、VTRで視覚的にとらえさせたりすることによって、より意欲的な学習となりいっそう理解が深まる。さらに、一人ひとりに実験させることにより、基礎的な技能を身につけさせ、それが自信や意欲となって実践的行動力が育成されるものと考えられる。

3. 研究の方法と内容

ワークシート:アルコールランプの正しい使い方