4. 本時の指導

(1)ねらい

     以下のア、イ、ウの順に従うが、生徒一人ひとりの学習ペースによって異なる。

    1. 幾何的な面から三平方の定理を発見できる。
    2. 定理の幾何的な証明を理解できる。
    3. 定理を直角三角形の辺の長さを用いて表わすことができる。
      (『三平方の定理』コースの目標参照)

(2)コンピュータの使用にあたって

    1. 使用教材と機器

    (教材) 『三平方の定理』コース(自作)
    <協力:筑波大学学術情報処理センター>

    (機器) ネットワーク化されたコンピュータ38台、
    ホストコンピュータ1台


    2. 教材のとらえ方

     生徒自身には、本来、自ら考え、発見したり、疑問を持ちそれを探究していく姿勢を持っている。一斉授業でも、その雰囲気があって、且つ、それを引き出す授業の組み立てが教師側にあってこそ、ダイナミックな授業が成立する。そして、それが生徒の意欲を換起したり、数学に対する興味、関心をさらに高めていく。しかし、一斉授業下で、40名余りの生徒が同時に1つのことを発見したり、気づいたりすることがあるのだろうか。実際には多くの生徒は考えたという充実もなく、結果だけを試験用に暗記するだけにとどまっている。これでは、思考能力は育めない。
    a2+b2=c2という三平方の定理を記憶することは、二次方程式の解の公式に比べれば、比較にならぬほど簡単である。かといって一斉授業下では、一人ひとりの生徒全員に味あわせることができない。発見した際のあの素朴な喜び(自身)を持たせたいと思い、今回のコース『三平方の定理』を作成した。


      (1)『三平方の定理』コースの目標

      1. 幾何的な面から定理を発見できる。
      2. 定理の幾何的な証明を理解できる。
      3. 定理を直角三角形の辺の長さを用いて表わすことができる。


      (2)コースの特徴

      1. 直角二等辺三角形→直角三角形→鋭角三角形→鈍角三角形と学習が進み、定理の発見、証明、辺の長さによる定理の書き換えへとコースが流れている。

      2. プリントNo1,2(資料3,4参照)と、授業時のノートを併用して学習を進める。

      3. 三平方の定理の授業の第1時間目から用いることができる。

      4. 幾何的は直観力、洞察力をみることができる。


      (3)所要時間

        1〜2時間


      (4)コースの概要

        資料1,2参照

3. 位置づけ