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情 景 を と ら え る | すずしげな山の奥に滝があり、それは、勢いよく流れている。
そんな中で、ほとりには、ひっそりと黄緑色をしたわらびの芽が、水にぬれながらあるようす。 | 激しく水しぶきをあげて流れている滝、
それを支えるようにどっしりとかまえている岩々、
そのほとりにはやっと芽を出したやわらかい緑色のさわらびが、やさしい春の日ざしを受け、かわいらしくでている。 |
感 情 を と ら え る |
まだまだ寒い冬が続いているものだとばかり思っていたが、こんな山奥では、もう春がはじまっていて、作者は喜んでいる。 |
まだ冷たい滝の水のそばで、ひょこっと芽を出したわらびをみて、長く厳しかった冬がやっとおわりをつげ、春になったんだなあと感動した。 |
感 想 |
わらびが山に生えているのはみたことがないけど、この歌をよんで、どんな所にどんな様子で生えているのかがなんとなく分かった。 冬から春にかけての景色というものは本当にすばらしいのだなあと思った。 |
きれいな水が流れ、やわらかい春の日ざしがあふれ、芽をだし始めた草々にかこまれた。 こんなところにいってみたいと思った。 |
鑑 賞 文 を ま と め る |
春の歌 ・ひんやりとした感じを受ける。 又、滝の勢いよさと、わらびがひっそりと静かに生えているのが対称的だと思う。 ・作者がわらびを見つけた時、 「春だ、春だ。」と喜んで、はやく下におりてみんなに伝えてあげたいと思ったんじゃないかと思う。 また表現技法では、リズムをつけるために、「の」を何度もくり返していて、楽しそうな感じがする。 私はこの歌をよんで、春という季節は、人の心をなごやかなものにかえるんだなあと思った。 |
激しくごつごつとした岩にぶつかりながら流れている滝、その中でまだ芽を出したばかりのやわらかい小さなそれでいてたくましくはえている蕨をみつけ、作者はまだ滝の水は冷たいのにもう春がきたのだなあと季節のうつりかわりのすばらしさを改めて感じた。 また表現の上では、「の」をくり返し使い読みやすくリズミカルなものにしている。 私はこの歌を読んで自然の営みのすばらしさを感じた。 |