1. 教材について
この教材は、同じ模様のタイルを何枚か並べることができる模様の面白さや、美しさを中心にした平面構成です。これは、四方連続模様といって、古くから壁や食器、織物、染物などの生活用品の装飾として利用されてきました。特に、染物ではスクッチプリントといって、木片や消しゴム、芋などを思い思いの形に切り、それに絵の具、あるいは染料をつけ、紙や布の上に版をおしていく作業に用いられてきました。この四方連続模様は、一つ一つのユニットを、上下を揃えて並べて使うのが普通ですが、回転させることで思いもよらない構成ができる点でも、多種多様な模様を、苦労することなく作ることができます。模様は、複雑な形より、できるだけ簡潔で、しかも、左右非対象の方がより面白く、美しい構成ができるようです。また、そのような簡単なユニットを使って画面を組み立てていくため、幅広い生徒の学習能力にも合わせることができます。