◆分数と整数のかけ算◆

学年:小学校6年生(中学一年用復習教材)
教科:算数
作成:つくば市立竹園東小学校/筑波大学学術情報処理センター


1. コースの目的

分数と整数のかけ算について、一連の学習をした児童が、自分の間違いやすいところについて、ポイントを絞った治療をうけることによって、真分数、仮分数、および帯分数と整数の乗法の計算が出来るようになる。このコースでは、分数と整数の乗法の計算に多い誤りをあらかじめ応答カテゴリーに分類してある。コンピュータは児童の回答した診断問題の結果を、このカテゴリーに照らし合わせて診断し適切な治療をする。
※中学生復習用のコースでは、仮分数のまま答えることができるようになっています。


2. 教育目標


3. 応答カテゴリー


4. 学習者の活動

 分数の入力がはじめての児童もいると思われるので、コースウェアの最初の部分で、コンピュータの指示に従って、キーの場所を確認し入力の練習をする。
 計算問題に入ってからは、ノートに問題をうつして計算し、答えだけをコンピュータに入力する。
 治療に進む前にコンピュータは、「せっかくかけ算ができても、約分をわすれてはいけません。約分についてもう一度ふく習しよう」というように教えてくれるので、自分が何を間違えやすいのか、何を学習すれば計算が正しくできるようになるのかがわかり、適切な指導をうけることができる。計算問題の他に、ゲームが用意されており、児童は、計算の練習を楽しみながらできる部分もある。

5. コンピュータの役割

 すでに分数と整数の乗法の一連の計算を学習した児童に多い誤りをあらかじめ応答カテゴリーに分類してあり、コンピュータは児童の回答した診断問題の結果を、このカテゴリーに照らし合わせてどこで誤りを侵すのかを診断し誤りに応じた治療をする。

6. カリキュラム上での位置付け

 すでに、分数と整数の乗法の一連の計算を学習していること。

7. コースウェアの概要

1)基本問題

 真分数×整数で約分等の処理を要しない計算5問からなる。5問中、正解が2問以下の場合は、学習者が、分数×整数の計算の意味を学習し直し、計算方法を再構成できるように復習が用意されている。


2)診断問題

 真分数×整数または帯分数×整数の計算の中でも約分や仮分数を帯分数に直すことを要する計算問題15問からなる。ここでは、学習者の解答から理解状態を診断し、あらかじめ分類された6つの応答カテゴリーのいずれかに一致した回数がある数になると、15問の途中でもそのカテゴリーに対応する治療学習に一旦進み、治療を受けた後、また、診断問題に戻ることができる。治療へ進む場合の変数は次のとおり。
3)治療

 応答カテゴリーに分類された誤りに対応した3つの治療コースが用意されている。 各治療コースで、児童は、問題を細かいステップで解いたり、児童の考えに沿った方法で解いた後で、別な方法もためして比較することにより上手な方法を発見することができる。各治療コースの最後には確認問題が用意されている。確認問題ができない場合は、先生の直接指導を受ける。


4)総合ドリル

 診断問題での正答数によって、3つのレベル(基礎、標準、発展)にわかれる。判定に使われる変数の値は、下記の通りである。
 それぞれのレベルの問題を終了後、まとめの文章題5問にすすむ。総合ドリルでは、誤答に対しては、常に計算のし方と正解を提示することによって、間違いの発見、計算方法の確認をさせ次の問題での注意を促す。

8. フローチャート
9. 画面の例
10. 先生をよびなさい