◆分数の大きさくらべ◆

学年:小学校6年生 (平成元年指導要領では5年生)
教科:算数
作成:神戸市小学校教育研究会 教育工学グループ 岡本正廣・山本正彦


1. コースの目的 (元年指導要領に対応しています)

 第3学年で、児童は、端数部分を分数であらわすことや等しい分数、同分母分数の大小や加減の計算について学習している。第5学年では、分数を割り算の商としてとらえるとともに、約分・通分・異分母分数の加減を学習する。しかし、分数は、日常生活で使うことも少なく、児童にとってあまり身近なものではないので、「分数は難しい」、「よくわからない」というものも多い。また、公倍数・公約数の学習が不充分なため、つまずく児童やなぜそうなるのかといった意味がわからないままに、機械的に計算していることがよく見られる。
 このコースでは、等しい分数の性質、公倍数、公約数の学習が不充分な児童には、復習や治療コースが用意され、一人ひとりの力に応じて通分の方法を学習することができる。ECO News登録コースのうち「No.58 倍数と公倍数」→「No. 51 分数島」→「No.90 分数の大きさくらべ」とシリーズで学習すると効果的と考えられる。


2. 教育目標

A−1 最小公倍数を使って分母をそろえる。(4と6)
A−2 分母同士をかけて分母をそろえる。(2と3)
A−3 片方の分母を何倍かして分母をそろえる。(2と4)
A−4 3つの分数の分母をそろえる。(2と3と4)
B−1 分母の関係をつかみ公倍数をみつける。
B−2 分母の等しい分数になおす。
B−3 大小比較する。

3. 応答カテゴリー

分母の公倍数がみつけられない。
分母の最小公倍数がみつけられない。
分子にかける数をまちがえる。
分子にかけるのを忘れる。
分母分子にかける数をそのまま分子にする。
仮分数や帯分数になおせない。
既約分数になおせない。

4. コースの構成

コースは、次の5つの部分から構成されている。 ◆  コース構造図
5. 教師の役割(先生をよびなさいについて)

フレーム番号 児童の状態 対応
FT45Y まとめの練習問題(ゲーム)終了後、「コースをやめたい」を選んだ児童。 パスワード処理をすると選択画面になる。本当にやめるか、または、力だめしに進むかを決めて入力。やめる場合には、プリント学習等その後の指示。
FG220 力だめし問題を含めてコースをすべて終了した児童。 プリント学習を指示。
その他の先生を呼びなさい ・何度も同じような間違いをしている。
・画面を見て答えるだけの問題に答えられない。
・基本的な問いかけに答えられない。
パスワード処理をすると画面は、児童がつまずいたところに戻る。画面を見て問題を解きながら指導する。