5. 結果と考察

1.実施したアンケートと結果・感想

    (1) アンケート「”生命のたん生”の学習を終えて」

    (2) アンケートの結果

    (3) 児童の感想

2. 反省と考察

     コンピュータに向かう児童の表情が真剣で、画面が変わる度に吸い込まれるように見入っていた。「ふしぎだと思った」「驚いた」「大変だと思った」「よくわかった」等の感想が多く見られ、学習成果があがったことがうかがえる。
     授業後のアンケートの結果を見て、何よりも驚いたのは、「初めて知った」と答えた児童があまりにも多かったことである。
     項目別に見ると、出産の苦しみは主に母親から、鮭の養殖は主に本やビデオから知ったようであるが、その他はほとんど知らなかった。
     しかし、学校や家庭で性教育を全く行っていないというのではない。学校ではもちろんのこと、家庭でも性に関する指導をしてはいると思うが、「大まかに」「遠まわしに」「例え話等で」指導している場合が多いのではないかと思われる。個に応じ科学的に詳しく理解させることをねらいとしたコースウェアによる学習で理解が深まったのは喜ばしい。
     コースウェア作成上の問題として次の点があげられる。


  1. めだかとの比較は、よくわかったという児童が多かったのでよかった。

  2. コースウェアの入力中に何度かコーディングを修正した。設計の段階で十分に時間をかけられなかったこともあるが、入力の技術が未熟であったり、不慣れであったりしたためにやむを得ず修正した箇所もあった。

  3. 着色する前に線画だけを登録しておいたり、グラフィック画面として登録する前に図や絵を分解して部品登録しておいたりしなかったために手間取ることがかなりあり、能率的でなかったと反省している。

  4. 時間が足りなかったために、同じメッセージを数回使う等、KR情報をくわしく吟味できなかったのは残念であった。

  5. 「めだかがすきとおって、むこうのめだかが見える。」と言った児童がいた。めだかは児童がよく知っているので、安易に入力してしまった点を反省している。

  6. 性器や精子・卵子などについては、科学的に正しい知識を与えたくて形も色も吟味したが、色数が限られていて思うように微妙な色合いが出せなくて残念だった。特に、線の色が7色しかないのは不便であった。