4. 教師の役割
教師は、一人一人の児童が、今どんな問題を持っているのか、何かにつまずいているのか、的確に情報を把握し、その情報をもとに的確に指導する。
<児童の情報の把握の仕方>
1. 机間巡視の中での情報把握
机間巡視をして、個別指導が直接必要な児童や、挙手して先生を読んでいる児童に助言指導する。後者の場合には2通りの挙手がある。1つは、わからないことを先生に聞くための自発的な挙手であり、もう1つは、「先生をよびなさい」というメッセージをコンピュータが出したための挙手である。
本コースで「先生をよびなさい」というメッセージが提示されるのは次のような場面である。
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基礎治療コースの中で、かけ算九九がわからないために、商が求められないとき。
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商の立つ位置について学習してきても、それが十分理解できていないとき。
2. ホストコンピュータからの情報把握
ホストコンピュータのモニタには、学習者番号と現在学習中のフレーム番号、それまでに学習したフレーム数等が一覧表で示される。これらの情報を次のような観点でみる。
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フレームの学習時間は長すぎないか。(つまずいている可能性がある)
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応答数が少なすぎないか。(つまずいている可能性がある)
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応答数が多すぎないか(考えずに進んでいる可能性がある)
上のような状況の児童がいたときには、その児童の所に行き、学習の様子を観察し、問題がある場合には適切な個別指導をする。