◆英詩に親しむ◆

学年:中学校3年生
教科:英語


1.  はじめに

 詩は、ことばの教育にとって重要な分野である。
 しかし、中学校の英語教材には、本格的に取り上げられることがほとんどない。この理由は、英詩が指導要領で指定されている言語材料、特に文法・文型の枠組に合わない場合が多いからである。
 中学校の英語教材として、英詩を扱うことには難しさはあるが、英語のエッセンスは”music and imagination ”(L.H.Smith )にある。言葉の美しさ、力強さ、意味の深さ、リズムをつかむ教材として英詩が一番であるとの考えから、あえて実験的に本コースを作成した。


2. コンピュータ利用の目的
  1. 生徒個々の性格、能力に応じて学習が進められる。
  2. 個に応じたメッセージ、ヒントの提示。
  3. 個に応じた情報検索(語句の意味調べ)。
  4. ランダム・アクセス・カセットレコーダーとの接続により、適時必要とするフレームで音声指導ができる。

3. コースの目標

様々な詩の形態にふれ、言葉の美しさ、リズム、意味の深さをつかむ。


4. 行動目標
  1. 聴解活動
    詩のリズムと聴覚イメージをつかむ。
  2. 音読活動
    『言葉の音楽』としての詩の魅力を感じ、内容的には想像力の広がりを喚起することができる。
  3. 読解活動
    1つ1つの言葉のイメージから、全体としての感情や想像力の広がりを表現する世界を、自分のものとして共感することができる。
  4. 詩の創作活動
    a.わかりやすく自分にも書けるという意欲がわく。
    b.短いので、どんな生徒にも取り組める。
    c.文法にこだわらず、自由に書ける。
    d.思いや気持ちを短い言葉の中に託せる。

5. コースの位置づけ
  1. 本コースは、中学2年以上であれば、理解できるように構成されている。
  2. コースの内容上、課外授業(ゆとりの時間)やクラブ活動等での利用効果は大きい。
  3. 国語科の『詩・俳句』の単元でも利用できる。

6. コースの構造と学習のめあて