5. 本時の指導

(1)本時の目標

     中学校生活の思い出やこれからの夢を表現の工夫をしながら短歌に表わすことができる。

(2)準備

     短歌の作品例 短歌実作のてびき 短冊 コンピュータ36台

(3)展開

学習のねらい学習内容及び活動指導上の留意点
中学生活の思い出、心のときめきを短歌にしよう
1、日常生活、学校生活の中から心動かされたことを捉える。 1、卒業を控えての率直な気持ちをワークシートに書く。

●中学生活で楽しかったこと
●中学生活で苦しかったこと
●受験前の不安
●将来の希望、夢
●恋の悩み
●机間指導をし、ワークシートへの記入状況をチェックする。筆の進まない生徒には声を掛け、イメージの喚起を助ける。
●全シート終わった生徒はマーカーを上げさせ、教師が内容をチェックする。作業が良好な生徒は、短歌の鑑賞に入らせる。
2、短歌の表現スタイルをつかみ、表現意欲を持つ。(コンピュータ) 2、先輩が作った短歌を鑑賞する。

●中学生活の思い出10首
●部活の思い出 10首
●行事での思い出 10首
●受験生活を歌ったもの 10首
●未来への思い 10首
●どの分野の歌を見たいかは、メインメニューによって選択できる。必要に応じて繰り返し見ることができるようにしておく。
●気に入った歌や、表現があったらノートにメモさせておく。
3、短歌の約束ごとや、表現上のポイントを確認する。 3、短歌を作るときのきまり、実際に作るときに注意点をノートにまとめる。

●5、7、5、7、7 基本形(字余り、字足らずあり)
●悲しい、うれしい、寂しいといった形容詞を使わないで表現しよう。
●コンピュータを使って、個別に学習していく。大切なことはコンピュータでチェックすると共に、ノートに取るよう画面で指示する。
●気持ちが先走って、形容詞が多くなりがちなので、作品例を解説しながら、表現上の視点を指導する。
4、短歌を作る。 4、生活の中の感動を短歌で表わす。

●表わしたいことを5、7、5、7、7にまとめてみる。
●感動がよく伝わるよう表現の工夫をする。
●3の学習が終わった段階で、実作に入りたい生徒にはそのまま自由に作らせる。
●創作の手順がわからない生徒は、コンピュータの制作援助コースに入れ、実作の手順を細かく指導する。それでも進めない生徒は教師が個人指導する。
5、清書する。 5、短歌を短冊に清書する。

●自分の「号」をつけて清書、提出。
●終了10分前になったら作った短歌を清書させ始める。その時あわせて「号」を考えさせてみる。