6. コースウエアの概要と特徴

 このコースウエアはセサミストリートのキャラクターであるアーニーとバートを登場させ、二人の対話を英語で表現しながら受動態の文型に気付かせ、簡単な練習問題を通じて学習する導入コースと、治療を含む定着のためのドリルコースから成り立っている。

<導入コース>

     学習者がアーニーの立場に立つ状況を設定し、バートとの会話から推測したり、思考して解答していく。誤答の場合はバートの説明から正答へと導かれ、新教材の受動態の基本文型から疑問文、否定文まで、学習者が気付き、考えながら学習する。また定着のためにオーストラリアの動物、キャプテン・クックなどを話題にしながら練習問題を取り入れた。
     セサミストリートを知らない学習者のために、アーニーとバートの自己紹介という形で前提条件として必要なbe動詞と一般動詞の判別、動詞の変化(進行形、過去形)を復習するところから始まっている。尚、はじめての学習内容であるので辞書を使用する。

<ドリルコース>

    〔書き換え入門〕

     生徒が英文を読む、また英文で表現する場合には能動態、受動態の両方で表現できることが望ましい。受動態に書き換え表現する際に必要となってくる主語、be動詞、過去分詞の見分け方にポイントをおいて、書き換えの学習をする。


    〔基本問題〕

     日本文を英文にかえる問題5問と、書き換え問題10問からなる。基本文型、be動詞、過去分詞が理解できているか応答カテゴリーを利用して判断し、それぞれ治療を受けさせる。


    〔いろいろの受動態〕

     疑問文、否定文、byの省略される受動態、書き換え文に必要な人称代名詞の格変化の学習をする。学習者の解答から理解状態を診断し、各コースの治療を受けさせる。


    〔総合問題〕

     まとめとして総合問題10問からなる。最後に得点が出され、個人の学習評価となる。