5. コース設計の基本方針

     本コースは、わり算の計算原理と筆算の仕方を一斉授業で学習したあとに行うドリルコースであり、わり算の計算技能を高めることを目的としている。そこで、前に述べたような実態を的確にとらえ、一人一人に対応できるようにするために、次のような方針で本コースを開発することにした。

    1. 児童の実態から、3位数÷1位数の計算(778÷5)ができるかどうかが、筆算の習熟度を測る一つのポイントになると考え、最初の診断問題とする。この問題ができた児童は、基本コースに進み、間違えた児童は、基礎治療コースに進む。

    2. 基礎的な学習内容を理解している児童には、徐々に高度な計算技能を必要とする診断問題を与え、つまずきの原因を的確にとらえることができるようにする。

    3. 治療では、問題に含まれている計算技能について、一つずつ細かなステップで課題を与えるこ とで原因をとらえ、指導できるようにする。