◆たし算(2)◆

学年:小学校1〜2年生 (平成元年指導要領では1年生)
教科:算数
単元:大きな数(1万までの数)


1. はじめに

 1年生が習得しなければならないたし算の計画技能を身につけるためには、多くの計算能力を繰り返し繰り返し計算することが大切である。また、この時期は一人一人の計算能力、速度に差が見られることから、学習者が個々のペースで学習を進められるようにしたい。その最も効果的な学習方法として、コンピュータを利用したCAI学習を考え、一人一人が自分のペースで反復練習をすることにより、より確かな計算技能が身につくようなコースをと考えた。
 また、1年生の段階でたし算の計算が正しくできるかどうかということは、数の概念いわゆる具体的なものの数と抽象的な数字との関係を十分理解しているかどうかによると考えられる。その理解が確かなものでない場合、1桁の単純な計算はなんなくできても、繰り上がりや2桁の計算へと進むにつれてつまずき始めるケースが多い。従ってこの段階で基本的な数の概念を身につけるためには、教師からのマンツーマンの直接指導が必要でありかつ効果的である。そのために、ここでは説明を表示してする指導を控え、どの計算段階においても学習者が正解にいたらない場合は、教師の指導がうけられるように配慮した。


2. 本コースウェアの学習における位置づけ

(1)コースウェアの目的
反復練習をすることにより、より確かな計算技能が身につくようにする。
計算に対する苦手意識をとりのぞき、学習意欲を高める。

(2)教育目標
1桁のたし算から、2桁の繰り上がりのあるたし算までが正確にできる。
コンピュータのキー操作に慣れ、学習に必要な入力操作ができる。

(3)一斉授業との関係
1年生で習得すべき加法減算を学習した後、その復習としてするドリル学習

(4)コンピュータの利用目的
学習者は自分の計算能力に即し、また自分にあった学習速度で学習を進めることができる。
計算が正しくない時には、教師から個別に指導をうけることができる。
教師は一人一人の学習結果から学習の遅れやつまづき、また個々の問題点を発見し、今後の指導に役立てることができる。


3. コースウェアの概要

4. コース設計時の資料