3. コースウェアの概要

1.コースウェアの全体構造図

2.コースウェアの組み立て


3.学習者に求められる活動・思考

 ◇キー操作の練習  (FK000-F1138)

 エンターキー、数字、記号(○×←)、平仮名のキーの確認と、それらのキーを使った入力練習を指示に従って体験する。わからない時は先生や友達に聞き、練習を進める。

 ◇診断問題  (F0005-F1045)

 繰り上がりのある1桁のたし算(2問)を解く。2問とも正解であれば、次のゲームに、それ以下であれば、繰り上がりのない低位の問題3問を解く。2問以上正解できない場合は、さらにレベルを下げた問題に移り、計算のしかたをイラストを見ながら学習する。最終的にはものの数と数字との対応の問題を解くことになる。

 ◇10の補数のゲーム  (F9000-F9055)

 足して10になる数字の組合わせを見つける。解答結果はイラストの動きを見て判断する。ゆきだるまコース、パンダコース(内容は同じでイラストだけ違う)のどちらかひとつを、選ぶことができる。終了時個々の得点を見ることができ、再試行するかどうかを選択できる。

 ◇計算練習  (F3000-F6051)

 2桁+1桁、2桁+2桁の問題をそれぞれ5問解く。2回試行のうち3問以上正解すると次のステップへ、それ以下は「先生を呼びなさい」の指示に従って教師の指導を受ける。

 ◇計算ドリル  (F7000-F8958)

 1.電車コース、2.新幹線コースと順に2つのドリルを1問20秒以内で解き、正解する度に電車または新幹線を進めて、楽しく学習することができる。1.では個々の能力にあった問題5問を計算し、その結果、正答が3つ以上であれば1ステップ上の問題に移ることができ、それ以下であれば1ステップ下の問題に移って計算する。

4.教師の役割

     このコースはドリルコースであり、学習者が反復練習をすることにより計算力を身につけるようにするものであるが、教師はコンピュータに学習者をまかせきりにするようなことは避けなければならない。低学年になればなるほど教師の力が必要とされるのはどの学習でもいえることであり、CAI学習においても同様である。このコースはどのステップにおいても、学習者がつまずいた時点で「先生を呼びなさい」との指示が出るようになっている。従って、学習者の求めに応じてただちに対処できるよう常にコースの学習内容を、把握しておくことが望ましい。つまずいた学習者に対し直接指導することにより、その学習者の思考経路等の問題点を見出し、今後の指導の手がかりとする。