◆たし算(1) 1−10までの数

学年:小学校1年生
教科:算数


1.  はじめに

 入学後間もない1年生に、初めて接するCAI学習を楽しく学習させ、その後CAI学習に対して意欲的に取り組めるようにする。そのため、学習者にとってCAI学習が初めての体験であることを考えて、言葉での説明をなるべく控えイラストを多く表示するようにした。
 このコースウェアには、次のような特徴がある。

a. イラストを見ながら、ものの数と数字とを対応させることができる。
b. 10までの数の合成のしくみ、およびその演算を、学習者の個々のペースで反復練習することができる。
c. 個々の学習成果を教師が、KR情報にかわるイラストを見ることにより、把握することができる。
d. 学習速度に応じて、教師または学習者が学習の進行を選択することができる。
e. 学習者自身の手で、問題をつくり、解答するという一連の学習から、より意欲的な学習効果が期待できる。

2. 本コースウェアの学習における位置づけ

1. コースウェアの目的
本コースを楽しく学習し、今後のCAI学習の効果を高める。

2. 教育目標
10までの数の加法演算が、正確にできる。 計算に対する不安をとりのぞき、学習意欲を高める。

3. 一斉授業との関係
すでに一斉授業で10までの数の加法についての学習を体験したのちの復習および演算の反復練習コース。

4. コンピュータの利用目的
学習者は既習能力、学習速度に応じて個別学習をすることができる。
また教師は一人一人の学習成果から、学習の遅れや、つまづきを発見することができる。


3. コースウェアの概要

1. コースウェアの全体構造図
2. コースウェアの組み立て
3. 学習者に求められる活動・思考
4. 教師の役割
 ドリルに入る前の段階で、2回試行の末、全問正解にいたらない学習者には、教師の指導を求めるように指示が用意されている。 教師はその学習者に対してすみやかに、適切な指導をする。
 ドリルでは、正答表示のイラストの変化により学習者の進行状況を知ることができる。 それを観察しながら個々の学習者にあった、励ましや問いかけが必要である。
 ドリルのパート1以降、それぞれのパートが終了した時点で、コース開始からの経過時間(30分)もチェックした上で、学習を続けるか終了するかの決定が教師に求められる。 授業の経過時間や学習者の学習意欲等の状態から判断して、適切な決定を下す。 その際、学習者が納得できる言葉かけが望まれる。

4. コース設計時の資料

1. 画面と学習者のやりとりの例
2. 教育目標